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イレッサについてのあれやこれや [日々徒然]

最近イレッサについての裁判で色々と報道されてるけど
わたしの個人的な意見としては、和解はないだろうと思う。
国が和解を受け入れたらイレッサが使えなくなる可能性も
なきにしもあらずだから。

薬というのは本来何かしらの副作用があるもの。
わたしのお父さんも肺癌でこの薬を使ってたんだが、
ちゃんと効いたんだよ。飲み始めた頃に副作用で死んだ人の
遺族とかが裁判を起こしたっていうニュースが流れて、それを
きいたのは病院のベッド脇のテレビでなんだから。
それでも、副作用はなんにでもついてくるからって飲むことを
選択して、そして効果があったから。

結局は原発性の癌が他のところにできて、死んじゃったけどね。

効果がない人もいれば効果がある人もいる。それは個体差が
あるんだから仕方がないこと。効く人もいるのに、一部の効かなかった
人たちのために、この薬が使えなくなって助かる人も助からない
ことになることは何としても避けたいし。

イレッサを飲んで副作用があった人たちは、副作用がまったくないと
思って飲んでたわけじゃないと思うんだ。何かしらの副作用があるって
分かってて、それでも飲むことを自分で選択したんだと思うんだ。
医者がデータ欲しさに黙って飲ませたっていうなら、ただのビタミン剤だとか
偽って飲ませたわけじゃないんだったら、それは受け入れるしかないかと思う。

一般的に手に入る市販薬だって副作用はあるしね。実際、わたしの学生時代の
友人で、高校生の時に半分が優しさでできているらしい某痛み止め・解熱剤を
熱さましとして規定量を飲んだら体温が下がりすぎて死ぬかと思ったって
いうことを話してくれたことがある。それも副作用だよね。
でも、その製薬会社にクレームをつけることも裁判沙汰にすることもしていない。
ただ自分には合わない薬だということで、飲まないようにしてるだけ。

イレッサみたいな、こういった分かっていた副作用が自分に起きたから
いちいち裁判を起こして、薬を認可した国に対して賠償責任をなんて
ことをやっていたら、全ての薬が使えなくなっちゃうよ。そして、海外では
副作用はあるものの劇的な効果をもたらす新薬の認可が下りなくて
自費治療になっちゃったり、それすらできなくて、その薬が使えないがために
死んじゃう人だってでてくるんだよね。

ま、確かにリアップとかバイアグラとか、政治家やら役人やらそこに献金する
どっかのお偉いさんやらが必要なだけだろうっていう、ごり押しされてんのとか
思っちゃうような薬は、審査に入ってから認可されるまでの期間が短い印象が
あるけど、裏を返せば命をとられるような副作用じゃないってことかなぁ。
必要としてる人が裏で糸引いてんだろうなってのは、思うけども。

もしもね、もしも、自分がものすごく重い病気になって日本では認可が
下りてない新薬なら治るかもしれなくて、自費って言われたらどうする?
自費じゃなくて、被験者になるんだったらどんな副作用が現れても
いいんだったら、その薬を使わせてくれるっていうんだったらどうする?

わたしだったら、悩む。悩んで、で、結局使う。被験者になる。
自分が実験体になって効果が出るんだったら儲けもんだし
副作用で死んじゃったとしても、何もできないで死ぬよりはデータが
残るだけましかなぁと思うから。

薬の副作用で死ななくても、結局はその病気か、そこから併発する何かで
死んじゃうんだよ。お父さんがそうだったし。お祖父ちゃんは、風邪で大事を
とって入院したら肺炎になって、あっという間に逝っちゃった。

だからね、家族が死んじゃって哀しいのは分かるし副作用でっていうんだったら
認可をした国に何かしらの謝罪をさせたい気持ちは分かるけど、それで薬が
使えなくなったら同じように困って哀しんで死んでいく患者とその家族が
いるってこともわかって欲しいなと思うだけど、ダメかな?

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