BOYBANDを観てきたよ：モエな日々：SSブログ

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BOYBANDを観てきたよ　[お出かけ] [編集]

今日のお出かけ先は大手町の読売新聞社の
ビル内にあるホールです。こういうところの
ホールってシンポジウムとか古典とかをやる
イメージがあったんですが、そうでもないんですね。

それとも、改修工事が増えて使えるホールが
減ってきたからってのもあるのかなぁなんて
変な推測をしてみたり・・・

ってまあ初めての潜入先になるわけですが、友人に
誘われて、なんか面白そうって行くことにしました。

内容的にはアレですね。ショウビジネスに夢見る
青年たちが敏腕（だよね）だけど厳しいプロデューサーの
元、小さなハコからドームコンサートを行うまでの
２年間（だったはず）です。

最初から時間軸を追っていくのではなく、FF１０方式です。
つまりね、最後のドームコンサートの始まりから始まります。
そこで彼らは言います。自分たちがどういう道を歩んで
どういう決断をして、いまここのステージに立っているかを
語ると。

搭乗するのはボーイバンドのフリーダムの５人。
この世界が長いけど上手くいってなかったリーダー格の
ソースケ、元はスーパーの店員だったらしい作詞作曲を
担当するリュウ、優等生ぽくみんなをまとめているけど
実は・・・のゲン、いつもニコニコしているけどマイノリティで
あることに悩むサクヤ、一番お気楽ちゃらちゃらしていて
いまいち本気で打ち込んでいないカツミ。

振付のアンリは唯一の女性、どうやら以前、いいように
騙された過去があるよう。マネージャーの織部（通称ユッキー）は
元引きこもり。フリーダムをプロデュースするのは過去の経歴
不明のリチャード入賀（リッキー）です。

さあ、彼らが結成された経緯とドームコンサートを行う
までにたどってきた道と選択と葛藤とは・・・

バンドの物語なので、ちょこちょことライブシーンがあります。
この時は劇中だけど客席はペンライトを使ってもいいんですよ。
何色を持って行くか悩んだんですが、電池が一番新しいだろう
ってことで、この間、中河内雅貴くんのライブで使ったものを
持って行きました。ちなみに色は赤です。

曲はね、なんと１曲目はチェッカーズの「涙のリクエスト」でした。
忌野さんのセブンのCMに使ってるのとか、フォーチュンクッキーとか
チューチュートレインとか、上を向いて歩こうとか、なんかいろいろでした。

よくある通路前席が結構空いてたので、ここが関係者席
かなぁなんて思ってたら外人さんが座りました。
最後のあいさつの時に分かったんですが、原作者の方のようです。
もとは海外のなんですね。ロンドン？

あ、蛇足ですが椅子の背の所に収納式のテーブルがついてます。
どうやらシンポジウムなどでは使ってるようですね。

で、ここからはネタバレ等があります。まだ見てない方や
えっそういう解釈する？ってなる方はここまででお願いします。

あ、伊礼くんを久しぶりにフライヤー以外で見ましたが
もうもう相変わらず無駄に男前でしたよ。うん、いい男だ。

登場人物がそれぞれに過去やら葛藤やらを抱えています。
まずプロデューサーの入賀、過去にマネージメントしていた
子がドラッグをやっていて、それをやめさせることができず
ドームコンサート前日に自殺してしまい、負債と責任を
押し付けられ自己破産、ホームレス生活をしていました。
整形により顔を変え名前を変え、新しいバンドのプロデュ
ースをはじめます。

振付のアンリは、唯一の女性です。あまり過去は語られません。
ただ、「もう騙されて利用されるよなイヤ」といったことを言って
いたので、彼女も人を信じて裏切られた過去があるようです。

マネージャーの織部ことユッキーは、前にマネージャーとして担当
していた子と恋仲でした。が、ゲイです。それが会社側にばれ、
自分が一方的に迫ったということにされ、芸能界を追われ
引きこもり、「愛したことは一度もない」と記者会見で発言した
タレント宛に一日何十通という恨みつらみメールを送る日々
だったという過去があります。

この大人たちににプロデューサーされ、初演が少年院だった
彼らはどんどん活躍の場を広げていきます。契約は、３つめの
アルバムを出すまでは週１万５千円の支給額、すべて入賀の
指示に従い仕事をこなしていくという契約です。

最初はだんだんと人気が出て１位を取ることに一緒に喜び
上を目指して頑張っていきますが、売れていくにしたがって
大人たちとフリーダム、そしてフリーダム内にも亀裂が入って行きます。

原因の一つに、売れていくのは自分たちの実力と思ってる
天狗になってる心もあるよねと。だって、どんなに頑張っても
支えて売り込んでくれる側が居なければ叶わないのにね。

だんだんと入賀に反抗していくメンバーも現れます。

大人側が過去があるのに対し、フリーダムは今が問題、です。
ドラッグをやっているカツミ、ゲイであることがカミングアウト
できず入賀に片思いしているサクヤ、デビュー前に妊娠して
いたらしく実は妻子持ちのゲン。

そしてバンドの顔を務めるソースケと曲を作っているリュウの
対立です。自分の曲が使われることのないソースケと、自分の
曲なのにセンターになれないリュウ、お互いがお互いに嫉妬
しているようにも感じます。

ここで個人的見解、ソースケがバンドの顔なのは長く芸能界に
いるのにブレイクできなかった過去があるというあたり、３人の
大人に近い立ち位置であることから、まとめ役として入賀が
決めたってのもあるのかなぁと。

そうそう、マリファナも流石海外原作って思いました。
一幕で「ちょっと吸ってくる」って言ってたのはタバコだと
思ってましたもん。まあ、初演が少年院ってのも日本感覚じゃ
ないなって思いましたが。

あれこれ指示してくる入賀に反発もするけど、実は彼は
こっそりとゲンに妻子がいることがばれないように手を
回してもくれていたわけで、カツミのドラッグに対しても
本気で怒ってくれて。大切には思ってるわけですよ。
でもいつからか、掛け違っちゃって亀裂が広がっていくのね。

入賀もだんだんと彼らのことが商品としてだけでない意味で
大切になっていくんだけど、また失ったらどうしようって
怖くなって、ドームコンサートが終わったらフリーダムから
手を引こうとします。

これも亀裂のひとつ、です。

サクヤと心を通わせて、良い感じになったところを入賀に
目撃されクビになるマネージャーユッキー。ついに殴り合いの
ケンカにまで発展するソースケとリュウ。契約とたがえて
自分たちを捨てようとしていることを知り・・・しかもリュウは
ドームコンサート前日に朝方まで飲み歩いている姿を
マスコミに写真を撮られています。

どうなるよ、フリーダム！です。当たり前ですが、モビルスーツ
ではありません。

最終的に、ソースケとリュウは話し合い和睦します。
でもきっと、これからも意見を衝突させていくだろうなと思います。
ゲンは妻子持ちであること、カツミはドラッグをやっていたこと、
サクヤはゲイであることをカミングアウトするとのこと。

一方的な指示ではなく、自分たちが歌いたい曲を作って
歌っていくこと。首にした織部をマネージャーに戻すこと。
振付はこれからもアンリが担当すること。

これを新しい契約として交し、コンサート幕開けとなります。
つまり、冒頭のシーンに戻るわけですね。

大人組もボーイたちも、それぞれに大きく成長したって
ことですね。あ、このコンサートの日が入賀さんの４０歳の
誕生日らしいです。

これからは、また違った関係でプロデュースする側と
バンド側とが意見を交わして上を目指して行くんだろうな
って思いました。

で、ここで超わたし主観の将来予想、一見心を通じ合わせて
付き合うことになるのかと思わせるサクヤとユッキーですが
わたしは２人は付き合わないと思います。

ユッキーはサクヤのことが好きだけど、でもそれは弟的な
感じで、彼の恋を応援したい気持ちの方が強いように感じる
からです。サクヤも、自分を同じゲイとして理解してくれる
年上の人として頼りにするのではと感じます。

なので、ユッキーはこれからもことあるごとにサクヤの相談に
のり、時には入賀さんをつっつき、サクヤにとって良き相談相手
であると思います。

んで、最終的に外堀を埋められ＆一途な長期のアタックに
入賀さんがほだされる、だといいなと。はい。

で、ユッキーは写真撮影のシーンで出てきたオネエの
カメラマンに迫られて、気が付けば付き合ってればいいと
思います。

何だよ、この腐思考回路と思われるかもですが、だって公式に
シナリオとして投入されたゲイ２人とオネエだもん。そういう
解釈があってもいいんじゃないって感じです。

あぁ、ながなが書いちゃった。でもまだ語りたい。
それぞれキャストさんがとても魅力的に演じてましたよ。

曲の著作権の関係でDVDにはならないだろうなと思うと
残念です。

2015-10-18 23:46 nice!(28) コメント(6) トラックバック(0)
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